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2020.05.09

雨漏りの路を考える その②

顧問の坪内です。
いつも池本工務店の事業にご支援ご協力いただき、ありがとうございます。
今週から本格的に土曜日担当となりました。

先週は、昨年の51日の出来事をお話しし
ましたが、今回はまた『雨漏りの路(みち)を考える』の続きです。
前に水の「物理的性質」(
界面張力、毛細管現象、表面張力、重力、慣性の力)についてお伝えしましたので、
今日は強風時の「水の動き」のお話しをします。

さて、
風の中にある水(雨水)はどのような動きをするのでしょうか。

物理的な性質から考えると「風雨(ふうう)」とは、
『風の性質』が優先され、その中で重力に左右される雨水があるという事になります。

少し専門的になりますが、『風の性質』として、風が物体に当たると速さは無くなり「押す力」になると考えられています。
これを『ベルヌーイの定理』と言います。

そこで風を伴う雨水が壁に当たるとどうなるか。
速さは無くなり、重力で落ちる力だけに変換されるのです。
もちろんこの水は「界面張力、毛細管現象、表面張力、重力、慣性の力等」の『水の性質』を備えた、
「押す力」「落ちる力」の合力(ごうりょく)となるのです。

今から230年ぐらい前の浮世絵師「歌川広重」が、『広重六十余州名所図会・(伯耆)』等、
作品の中で幾つか、斜めに降る雨の絵を描いています。

この斜めに降る雨こそが、“壁に当たる雨水は『風の性質』と『雨の重力』の合力である”とまさに表現しているのです。


広重六十余州名所図会・(伯耆)/歌川 広重

風雨時の水の性質はご理解いただけましたでしょうか。まだまだ難しい?
これらの知識を入れた試験方法で「雨漏り調査」を行う集団があります。
この話はもう少し続きます。宜しくお願いいたします。(つづく)