2020.05.23
顧問の坪内です。いつも池本工務店の事業にご支援ご協力いただきまして、ありがとうございます。
前回は『雨掛かり』のお話をしましたので、今日はさらに深く考えてみます。
その前に一寸。
先週、休日出勤で滋賀県東近江市八日市町へ屋根調査に行きました。
東近江市といえば『飛び出し小僧』が有名ですが、なんとここ八日市町が1973年に誕生した、まさに発祥地らしいです。
やっと逢えた飛び出し小僧
因みに、正しくは「小僧」ではなく『坊や』だとか。
一度一緒に写真を撮りたいと思っていましたので、「やっと逢えたよ」という嬉しい気持ちでした。
坊やの0系
誘拐爺さん(?)
「みうらじゅん」氏は、ここで製作されたものが現在主流となっている飛び出し坊やの元祖であるとして、「0系」と命名しているらしいです。
娘ちゃんと私のツーショット写真姿は誘拐爺さんのようですが悪しからず。
さて、これからが今日の本題です。
写真は島根県石見地方にある砂の博物館「邇摩(にま)サンドミュージアム」という世界一の砂時計がある建物です。
設計は著名な建築家 高松伸の作品で、彼は私の出身高校の1年先輩ですが、残念ながら面識はありません。
邇摩(にま)サンドミュージアム
この建物は鉄筋コンクリート製の「打ち放し(打ちっ放し)」というコンクリートの素地を見せる仕上げです。
円柱形に成った壁が続いており、天端(てんば)は水平で、わずかに低くなった箇所に雨水が集まり、
壁を伝って流れ落ちて壁に濃淡の模様(地衣類)を作っています。
雨水の道(黒ずんでいる部分)
壁には丸い大窓と、「打ち放し」施工時、型枠を留めた時に残る穴をデザインとした小穴模様があります。
水の流れた模様をよく観察すると、雨水が多く落ちている所とそうでない所があります。
この様に集まった雨水の道の下に穴があればたくさん雨漏りすることになります。
建物への『雨掛かり』や『雨水の道』について、少しはご理解いただけましたでしょうか。
『雨水の道』は自然の摂理に従っている訳です。
次回は「天敵探しの雨漏り調査」風景をご説明します。
因みに世界一の砂時計が下の写真です。
世界一の砂時計
仁摩町には、全国有数の鳴り砂の浜「琴ヶ浜」があります。
その「鳴り砂」の保全と環境保護を願って「一年計砂時計」を設置。
この大砂時計は、「砂暦(すなごよみ)」と名付けられ、1トンの砂を一年かけて落とす世界最大の砂時計です。
全長5.2m、直径1mというジャンボ容器を使い、1トンもの砂がわずか直径0.84mmのノズルから刻々と落ちています。
この砂は「点滴」のように重力で落ちる訳です。
ちなみに私は高校時代、“キュッキュッ”と砂の鳴る「琴が浜」がある隣の馬路町(マジ)と言う所に住んでいました。
コロナ騒動がひと段落した折には、ぜひ観光で訪れてみてください。
追伸、5月20日に大阪府高槻市の現場に行く途中、下記写真の「打ちっ放し建物」の前で信号待ちをしましたので、直ぐにスマホで撮影しました。
運転手は安全運転「ライダーのあべちゃん」でした。
20年程度経過すると前述の「邇摩サンドミュージアム・雨水の道」のように汚れた路(?)が出来て模様が明確になると思いますが。
やがては雨の道ができる
今回は少し長くなりました。
最後までお付き合いありがとうございました。