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2020.10.24

熱の移動と水分子を考える その⑪『屋根の雪景色と熱と水蒸気移動2』

顧問の坪内です。
いつも池本工務店の事業にご支援ご協力いただきまして、ありがとうございます。

前回に続いてカラーベスト屋根の雪模様です。
「友芽」ちゃんが通う幼稚園の校庭前にあるアパートの屋根上にある、
雪の融け具合で人の有無や建物の構造の話をしました。
今回も同じ場所から少し離れた位置のアパート屋根の観察をします。

② ドーマーのあるアパートのカラーベストコロニアル屋根の積雪模様

住まう人が熱を発し、水蒸気を発します。
この二つが小屋裏の結露の発生に大きく影響します。


少し遠くに遠くにあるアパート
ここでは熱を中心に考えます。
この建物は連棟式の寄棟屋根のアパートです。
右側にあるアパートと比較して、屋根に雪のある部分と無い部分がハッキリと分かるので、興味を持ち近づいて見ました。


通常の屋根の状態
まず、後日撮影した雪の無い時の屋根の写真を観察します。
屋根にあまり大きな変化はありません。
①この位置からは6戸のベランダとドーマー付きの屋根が観察されます。
②さらに右側の方にはもう少し続いているようにも見えます。
2階の左3戸の窓にはカーテンが無いように見えます。


降雪時の屋根の状態

次に、雪が堆積して、一部が融けている屋根を観察します。
下記6つの現象を確認しましょう。


①人の有無が分かります。
 ・小屋裏の断熱性が悪ければ熱は野地板に移動し、屋根材上の雪を溶かします。
 ・ドーマーが6個確認されます。

 ・左側にドーマー無しの屋根があます。
 ・屋根の雪はほとんど解けていません。
 ・部屋にカーテンはありません。

 ・次にドーマーがある部屋があります。
 ・屋根の雪もあまり融けていません。
 ・同じく部屋にカーテンはありません。

 ・その右の4戸のドーマー有りの屋根は雪が解けています。
 ・左の1戸にはカーテンはありませんが他の3戸にはカーテンが観察されます。

 ・さらに右側ドーマー付きの部屋屋根の雪は溶けが悪いようです。
 ・中ほどの4戸の部屋屋根の雪は良く融けているのが観察されます。

 ・このようにカーテンの有無で人が住んでいるか、無人なのかが想像されます。
 ・しかもドーマーの屋根にほぼ均等に雪が積もっています。
 ・家人の有無の熱影響を受けているのが少ない事が分かります。
 ・これはドーマーの特殊空間(外気の影響を受けて冷やされている)が室内の熱を屋根等に伝えていない事が分かります。

.下地の構造が分かります。
 ・下地の構造により断熱性能が変わります。

・室内側から移動する熱の量にも変化が見られ、屋根上に堆積した雪の融け方に変化が見られます。

③垂木(タルキ)の位置
 ・屋根材の下には防水シートがあり、野地板がありそれを支える「タルキ」があります。
 ・通常タルキは500455450360mm等の間隔で施工されます。
 ・ここではタルキが断熱材の効果を発揮し、室内から小屋裏に移動した熱をカットする役目をしています。
 ・従ってタルキの位置は雪が融けない状態で屋根の上に残っています。
④界壁の位置
 ・通常、アパートは防火上自室が火事になっても隣室に移らないように、
  隣との間を天井から小屋裏・屋根まで分離するように「界壁」と呼ばれる防火壁を設置するよう義務付けられています。
 ・このように界壁のある箇所で隣室との熱移動も妨げられて、屋根表面にも熱の分布が明確に現れるのです。

2.
 ③ 小さなアパートのカラーベストコロニアルの積雪模様

住まう人が熱を発します。水蒸気を発します。
この2つが結露の発生に影響します。


歩いて帰る時にあったアパート

①ここでは熱を考えます。

・人が住んでいれば熱を発生します。
・この建物は切妻屋根のアパートです。
・雪の無いときの屋根にはあまり変化はありません。
3戸の小さなベランダとドーマー付きの屋根が観察されます。


通常の屋根の状態

②人の有無が分かります。

・小屋裏の断熱性が悪ければ熱は野地板に移動し、屋根材上の雪を溶かします。
・左側に2戸のドーマーを挟んだ屋根の右側と左側は少し屋根の雪の融け方が異なります。
・左側の窓は閉じられて、屋根の雪の融ける量が少ないように思えます。
・右側ドーマー付きの屋根の雪は良く融けており、窓の一部が空けられているのが観察されます。


降雪時の屋根の状態

③下地の構造が分かります。
・下地の構造により断熱性能が変わります。
・室内側から移動する熱の量にも変化が見られ、屋根上に堆積した雪の融け方に変化が見られます。

④タルキの位置

・屋根材の下には防水シートがあり、野地板があり、それを支える「タルキ」があります。
・通常タルキは500455450360mm等の間隔で施工されます。
・ここではタルキが断熱材の効果を発揮し、室内から小屋裏に移動した熱をカットする役目をしています。
・従ってタルキの位置は雪が融けない状態で屋根の上に残っています。

少ししつこいように同じ言葉が出てきますが、
一つ一つ現場の写真を良く観察すると、微妙に雪の融け方が違います。
文章表現にするとこのようになってしまいます。
写真を見ながら各々の屋根の雪模様を観察してください。もう少し同じような屋根の雪模様を説明します。

どうもお疲れさまでした。

お付き合いありがとうございました。