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2021.04.03

住宅の外部環境と小屋裏・内部環境を考える その②『農家屋の錆びた屋根』

顧問の坪内です。

いつも池本工務店の事業にご支援・ご協力いただきまして、ありがとうございます。


先週は京都北区部あった「亜鉛メッキ鉄板製の錆びた屋根」の『農家屋』についてお話をしようとして脱線し、日本の気候区分から近畿地区の気候区分の話をしました。

2008.
7月、京都北部に京都府の公共施設があり結露調査に行きました。
大阪からなので、池田から亀岡を抜けての道中で昼食に蕎麦屋で腹ごしらえをしました。
「まつばら」と言うお店でした。
下が食事を終えて、取りあえず撮った当時の写真そば処「まつばら」です。


昼食をした蕎麦屋「まつばら」


そして、少し遠くに見えた「錆びた屋根」の『農家屋』が下の写真です。
いかにものんびりとした田んぼの中に建っています。



錆びた屋根の「農家小屋」


少し近づいた写真です。
良く観察すると、左側には酷く錆びた屋根が有ります。
2
階の建屋の1階と2階の錆び模様が違います。


少し近づいて観察

さらに1階の屋根の中でも部分的により錆び模様が違います。
屋根の中ほどから上と、軒先部、壁際には明らかに差があります。
手前の庇になっているような錆び具合も異なる錆び方です。
又、縦模様に錆びた部分とそうでない部分が観察されます。


農家小屋の1階屋根


少し遠くの建物の屋根はかなり錆びています。
手前の2階建ての小屋より建てた時期が少し前だと思われます。


少し離れた建屋の屋根


同様に、縦模様に錆びた部分とそうでない部分が観察されます。
なにかの工場であったような窓の造りです。
窓際の雨掛かりの少ない箇所も腐食錆びが少ないようです。


農家小屋の1階屋根


母屋の1階壁際を観察します。
この屋根の錆び方の主な特徴は三つあります。
①西・南壁際の部分の錆びが少ないのは雨掛かりが少ない為と思われます。
 ・西側と南側は太陽の紫外線、赤外線の影響により表面劣化度も異なっています。
②規則的に縦模様に錆びが少ないのは板金接合部の重なりの箇所と思われます。
③屋根上部と軒先部の錆び具合が異なる主な理由は二つあると考えられます。
 ・一つは屋根の流れ長さの中で軒先部の雨水が多い事。
 ・二つ目は放射冷却による屋根表面に付着する『露』『霜』による水分量の違い。

1階北側庇部の錆び具合


この西側庇屋根の錆び具合の主な特徴は二つあります。
①母屋1階屋根西・南際に比較して、雨掛かりの少ない壁際の劣化度が少ない事です。
・この庇が西側にあり、ケラバの出が影響する事で太陽の紫外線、赤外線の影響による表面劣化度も少ない事です。
②母屋1階屋根西・北際に比較して、先端の錆びた部分の劣化度が大きい事です。
・庇の屋根勾配が緩いので水はけが悪い。
・西側日陰部にある為、そばに樹木のある事で水の乾燥が遅い。
・錆びが激しく進んで既に朽ちた箇所も確認されます。
が上げられ、錆びた部分と錆びない部分の差が激しく母屋1階屋根に比較して濃く見えます。

2階屋根の錆び具合


次に2階の屋根の錆び模様で、1階屋根と違う特徴があります。
1
階屋根や庇に比較して縦の錆び具合の模様がより規則的に見える事です。
錆びの進行が屋根全体的に進行していることです。


京都北西部の地図


さて屋根の錆び具合から色々な仮説をお話しました。
この仮説が正しいのかを少し検証してみましょう。
上の地図はこの建物のある地図です。


京都北西部の画像地図

又地図の赤印四角の箇所が、上の画像でグーグルマップより拝借した人工衛星からの写真です。
赤い印の位置が蕎麦屋「まつばら」です。

更に青色四角部分を拡大します。
この写真の上側が北となります。
この位置は小さな盆地の北西側に位置しているようです。


小さな盆地の西北部に位置しています

これから検証はまだまだ続きます。
検証の内容もお楽しみください。

どうもありがとうございました。