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2021.06.26

住宅の外部環境と小屋裏・内部環境を考える その⑨『屋根材の種類別経年変化』

顧問の坪内です。

いつも池本工務店の事業にご支援・ご協力いただきまして、ありがとうございます。

前回は2013年~2020年の年代別に調べた 『 屋根材の種類別経年変化 』 を作成してみました。
そのうち今回は残りの
➇カラーベスト屋根の住宅
⑨同上のアングル違いを調査して見ます。

調査期間は201310月、201501月、201601月、201906月、202001月の写真です。
調査内容は
カラーベスト屋根・壁の経年変化
②住宅リフォームの有無
③周囲環境の変化
などです。

下記写真は下の部分が南で、左側の道を下って南に進む途中に、北側のA地点と南側の B地点で撮影された写真です。
ストリートビューや屋根の状態から判断すると2000年頃に新築された屋根と思われます。


カラーベスト屋根の屋根伏写真


2013
10月~20151月までの写真を見ると
①カラーベスト葺き屋根の経年変化
 ・カラーベスト葺き屋根はあまり変化が無いように見られます。
 ・屋根上にある雪留め金具にも変化は見られません。
 ・外壁のプリンド金属材は光の加減か2015年に少し退色しているように見えます。
②住宅のリフォームの有無
 ・どこの部分もリフォームした形跡は確認されません。
③周囲環境の変化
 ・周囲の農村の穏やかな環境の中にあると感じられます。



2013年10月の北側からの外観



2013年10月の南側からの外観



2015年1月の北側からの外観



2015年1月の南側からの外観


次に20196月~20201月までの写真を見ると
①カラーベスト葺き屋根の経年変化
 ・カラーベスト葺き屋根はあまり変化が無いように見られます。
 ・屋根上にある雪留め金具にも変化は見られません。
 ・外壁のプリンド金属材も2015年からはあまり変化は見られない様です。
②住宅のリフォームの有無
 ・2013年から2020年の写真を比較してもどこの部分もリフォームした形跡は確認されません。
③周囲環境の変化
 ・周囲の農村の穏やかな環境の中にあると感じられます。



2019年6月の北側からの外観



2019年6月の南側からの外観



2020年1月の北側からの外観



2020年1月の南側からの外観


 さて、京都北部の『錆びたトタン屋根』観察から近所の『カラーベスト屋根』『茅葺き屋根』『陶器瓦屋根』の経年変化を観てきました。どの屋根が優れているかは地域性や歴史、目的により異なります。大いに問題なのはコストかも知れません。ただ経年で変化の無いのを望むのは住まわれている人ですが、こうして外観変化を記録調査の好きな者にとっては変化のある方が楽しくなるのです。

 現在の仕事上、趣味は『屋根の経年変化の写真撮影』です。雨漏り調査で屋根上に上がれる時は、必ず屋根上から周囲の風景を写します。後日、その写真を見ながらこの地域の屋根の経年変化を見ます。「ブツブツ」と独り言を言いながら材料・施工・メンテナンス等の良し悪しを吟味するのです。

先日、阿倍野界隈のマンション屋根調査を行い、ついでに周囲の屋根を撮影しました。
このゴチャゴチャした写真の中から金属屋根の腐食を探して見ましょう。


阿倍野区界隈の屋根風景


古い屋根が並んでいます。
いぶし瓦、釉薬瓦、セメント瓦、カラーベスト系屋根と金属屋根です。
台風被害から2年半経過してもまだブルーシートで覆われたままの屋根もあります。
手前のいぶし瓦の屋根の上には補修用( ? )の瓦が載せてあります。
金属屋根らしきものに①②③・・・・・・と番号を振って一つ一つを観察して見ます。
最初に写真の中程にある①の写真です。
窓下の屋根は瓦棒と呼ばれる金属屋根です。
錆びが浮いていますが、白い塗料らしきものも残っていますので、20年以上前に再塗装されたものと思われます。


①の屋根 瓦棒


次に手前左側の薄緑色の②の屋根です。
この金属屋根も瓦棒です。
比較的塗料が残っているので10数年前に再塗装されたものと思われます。


②の屋根 瓦棒

中ほどにある③の屋根です。
狭い範囲にあり、鉄板の平板系のもので屋根を造ったようです。
全面に錆びが発生しています。


③の屋根 平板金属


やはり中程にある④の屋根です。
10
年程前に再塗装された瓦棒金属屋根です。
錆びは発生していませんが塗料は白っぽくチーキングしています。


④の屋根 瓦棒


中程から少し右にある⑤の屋根です。
前回までの主役であった『トタン板屋根』です。
新しく施工された物か、再塗装された物か全く錆びの発生はありません。
全体的な艶から観察すると新しく施工されたように考えられます。


⑤の屋根トタン板屋根


写真左側手前にある⑥⑦の屋根です。
程よく錆びた瓦棒の金属屋根です。
左側が内樋のある軒先側です。
右側が片流れの棟側です。雨掛かりの少ない面戸箇所近辺はあまり錆びていません。
左右の写真を比較して見ると左の軒先側の方が腐食が多いように思われます。


⑥の屋根 瓦棒



⑦の屋根 瓦棒


季節感の無い阿倍野区の屋根にも経年変化の観察はできるものです。
次回からは少し撮りためた経年の屋根・壁模様を観察したいと思います。

どうもありがとうございました。