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2021.07.03

住宅の外部環境と小屋裏・内部環境を考える その⑩『弁天町の金属屋根経年変化』

顧問の坪内です。

いつも池本工務店の事業にご支援・ご協力いただきまして、ありがとうございます。

前回は京都北部の2013年~2020年の年代別に調べた 『 屋根材の種類別経年変化 』 と阿倍野界隈のマンション屋根調査を行った時、ついでに周囲の屋根を撮影した話をしました。
そのゴチャゴチャした写真の中から金属屋根の腐食を探して見ました。
私が金属屋根の経年変化を見つけて写真に収めるのは「人間の姿」の観察と同じだからです。
人も鉄も自然に晒されて生き、自然に帰って行くのは『輪廻』の世界に思えます。
さしずめ人間が化粧をすることは「塗装」をする。
薬を頂くのは「溶融亜鉛メッキやガルバリュウム」被覆の処理を行う事だと思います。

今回も同じように弁天町界隈の屋根屋上より撮影した屋根を見てみましょう。
弊社、池本工務店は先代社長の池本知年が昭和213月愛媛の島より船大工として上阪し、
昭和273月大工工事業として創業、昭和324月池本工務店の称号で建築請負業を開始しました。
港区を中心に事業を行っていた関係上、現在は会社近くで経年劣化の住宅補修やリフォームの依頼を受注します。
今回も先代社長の手掛けた住宅の雨漏り調査で屋根に上がりました。


弁天町界隈のグーグル写真


上記はグーグル写真でJR弁天町駅から北方向に、弊社本社ビルから南へとの中間に位置する場所です。
赤色星印は先代社長の手掛けた築50年ほどの陸屋根住宅です。
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階の押し入れ部分の天井への雨漏りのようです。
天井裏を覗いて見ると梁にシミが有ります。


天井裏のシミ


雨漏りの原因は外壁部のクラックと屋根の排水口と思われます。
取りあえず怪しそうな箇所を写真撮影です。


陸屋根排水口


落とし口と壁面


そして周囲の住宅屋根を11枚ほど撮影しました。
その内の2枚を合成して金属屋根を探しました。
住宅前面の道を挟んだ東側の一角がターゲットです。
やはりグーグル写真で上を東にした3Dにして見ました。


弁天町界隈のグーグル写真の3D


古い屋根が並んでいます。
屋上に増設された部屋があります。


築50年の住宅屋根からの風景


金属屋根らしき箇所に①②③・・・・・・と番号を振って一つ一つを観察して見ます。
まず初めに左側①の写真です。



①トタン板屋根の錆び


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階建の屋上に建てられた物置小屋の屋根です。
トタン板屋根が錆びています。
屋根の固定はパッキン付ボルトで留めてあるようです。
何回か再塗装をされているので錆びの発生はまだら模様になっています。


②ALC建物の平板金属庇


次に②で少し離れたALC建物の金属庇です。
グーグルの3D写真で確認すると、もう一つ向こうの通りに面した建物と分かります。
壁際の納まりとしてはALC壁を削って庇板金を差し込んでシーリングをしたように思います。
平板金属の経年劣化度は上半分が白っぽくなっています。
埃の堆積が多いのか、雨掛かりが少ないのかと言うところです。


③何度か再塗装された瓦棒屋根


その手前にある青色で斑に錆びた③の屋根です。
この金属屋根は瓦棒です。
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程の塗料片が残っているので10数年前に再塗装されたものと思われます。
この塗料は比較的厚塗りの感じがしますので何回か再塗装されたように思われます。


④少し新しい塗装の瓦棒屋根



中ほどにある④の屋根です。
ALC
の建物と同列にある比較的新しい塗装がしてある瓦棒屋根です。
ケラバ部の軒天井が出て母屋と共にセメントモルタルで覆っているデザインは40年は経過しているようです。
全面が白く再塗装してあり錆びはありません。
メンテナンスが行き届いた金属屋根です。
素晴らしい。


⑤少し厚塗り再塗装の瓦棒


やはり中程に手前ある⑤の屋根です。
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年程前に再塗装された瓦棒金属屋根です。
錆びは所々に発生していますし、手前のトタン板はまだらに再塗装してあります。
素人が行ったような仕上がりです。
少し器用な事を自負する家人が休日に行ったような仕上がりです。


⑥同じような厚塗り再塗装の瓦棒

向かいの屋上に建て増しした⑥の屋根です。
④⑤⑥のケラバ部゙のデザインはほぼ同じです。
⑤の建物が一番古くて次にこの⑥の建物です。
一番新しいのが④の建物だと分かります。
再塗装の跡が確認されますので78年前に再塗装されたように思われます。


⑦比較的新しい立平屋根


写真右側にある⑦の屋根です。
新しい建物で立平と呼ばれる金属屋根です。
ケラバと軒先の出が少なく、外壁の雨掛かりの多い建物です。
狭小地で建蔽率ギリギリに建てるにはこの工夫が一番です。
時々、建築施工違反も行われれ施工に工夫の必要な条件となります。
樋もギリギリに取り付けられています。


⑧鉄板製笠木の再塗装

右斜め向かいの屋上に取り付けられている金属笠木です。
今ではアルミニュウムの押し出し成型の笠木が殆どです。
古くはこの様に鉄板板を加工して現場毎に施工されていました。
青い屋根と同様に何度か再塗装されています。


⑨接合部が補修の笠木


最後に⑧の向かいの屋上に取り付けられている笠木です。
カラー鉄板で施工されたものが経年でかなり劣化していると思われます。
接合部に不具合があったのかシーリングと再塗装されています。
人間と同じように不具合箇所をギリギリ処置されているようです。
次回も撮りためた経年の屋根・壁模様を観察したいと思います。

どうもありがとうございました。