2021.12.18
屋根全面に雨水の流れの様に黄色な「地衣類」が続いています。
黄色の地衣類は少し明るい感じの色と黒っぽい色が確認されます。
その両側には黒い「地衣類」が斑模様になっています。
②軒先までに続く「地衣類」
その横にある隅棟コーナー役物の両側にも「地衣類」が付着しています。
左側面(北面)と右側面(西面)を比較すると、
左側面(北面)の方に「地衣類」が多いように観察できます。
棟コーナーの金属役物には「地衣類」の付着は無いように見えます。
右側面はこの箇所から下りのケラバになっています。
このような納まりを「スガリ部」と言います。
このスガリの箇所も「地衣類」は少し多く付着しています。
③棟コーナー廻りの「地位類」
そのスガリ部から右に軒先が続いています。
その突き当りが又、異なるスガリ部になっています。
ケラバスガリ部とその上の屋根材に何か黒い影が邪魔をしたように見えます。
どうやら手前の電線が写っているようです。
ベストショットと撮影しても時々このような写真を撮影してしまいます。
④ケラバスガリ部の屋根状態
大屋根勾配は6寸程度で、中央部に2.5寸程度の緩勾配ドーマーが付いています。
ケラバスガリ部、ドーマー腰折れ勾配違い部、雨押え水平部、雨押え流れ部もあります。
各々の箇所の「地衣類」の付着を見ると何か特徴が有るように観察されます。
⑤緩勾配のドーマー屋根の様子
6寸勾配から2.5寸勾配になる箇所を「腰折れ部」と言います。
緩勾配ドーマー部の接合部北側です。
少し陰になっており、詳細は分かり難いです、
腰折れ部の雨水が壁際に流れています。
それに伴う壁当たりの雨押え部は日陰になっています。
この箇所は特徴的な「地衣類」の付着は無いよう見えます。
腰折れ部の屋根状態
次にこの壁当たりの下の方を観察して見ましょう。
壁当たりの雨押えの流れ部分です。
ドーマー部の出隅部で竪樋と這い樋の接合部です。
北側の日当たりの悪い部分です。
取り合いの陰部分に黄色い「地衣類」が観察されます。
流れるような黒い「地衣類」は無いようです。
⑥当たりの北側出隅部
次に南側の日当たりの良い部分です。
この写真からは見えない南側の雨押え部から流れて、
延長した箇所に黒い「地衣類」が流れているようです。
日当たりの良い悪いに関係なく黄色い「地衣類」も観察されます。
壁当たりに掛る雨水の流れの方が影響しているようです。
⑦壁当たりの西側出隅部
前回説明の「その⑱ 『 地衣類・奈良 Ⅵ 』」の「複雑な形状屋根の鳥瞰写真」
の屋根を観察してみても分るように、
⑧複雑な形状屋根の鳥瞰写真
次に右側の隅棟部(棟コーナー)部を観察して見ます。
棟コーナー板金が破損しているように見えます。
屋根のなかでも風当たりのキツイ箇所が有り、施工も慎重にする必要があます。
特に棟部と隅棟部が大切な箇所で屋根被害の半数以上がこの箇所の様です。
更にカラーベスト系屋根材の場合はこの隅棟の施工が大切で、
デザイン性に優れた本施工法の「隅棟コーナー施工」は重要です。
ひょっとしてこの現場は標準施工法ではないのではと思われます。
⑧風被害のある棟コーナー部
更に棟コーナー部からケラバ部に流れている箇所を観察して見ましょう。
隅棟際にも多くの黄色の「地衣類」が付着しているようです。
先ほどのケラバスガリ部の写真と同様な電線が邪魔になる写真です。
隅棟コーナー部からケラバ部には多くの黄色な「地衣類」が付着しています。
ケラバ部の端から巾300mm位の位置は黄色の「地衣類」が多く、
さらにこちら側は少し乾いて黒っぽく見えます。
クーグルの鳥瞰写真では一様に黒く見えますが 、
屋根面に接近した写真では随分多くの黄色な「地衣類」が観察されます。
⑨隅棟コーナーからケラバ部
初めて大きくて複雑な屋根形状の地衣類の観察をしました。
「地衣類」の付着は屋根面を流れる雨の量や水路に関係があるような気がします。
そんなことを考えながらまだまだ屋根面の「地衣類」の付着を観察します。
どうもありがとうございました。