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2022.09.24

住宅の外部環境と小屋裏・内部環境を考える その ㊻ 『 屋根の雪 ④ 』


顧問の坪内です。

冬になると近鉄京都線は絶好の雪の観測場所となります。
屋根の雪景色を見ることが出来ると思うだけでワクワクします。
そうです。この様なアングルで屋根の雪景色が見えるのです。
カラーベストの屋根に天窓が2箇所付いてます。

     天窓のあるカラーベストの屋根


この日は2011.01.02です。
何のために京都線に乗ったのかよく覚えていませんが。
雪景色の撮影の為に乗ったのでしょうか。
下記表は2011.01.02の京都の気象です。
外気温も露点温度もマイナスにはなっていません。
相対湿度94%ともかなり高くなっています。
少し重い雪が深々と降ったのでしょうか。
18時から2時までは南北面に雪が有ります。

     2011.01.01~2011.01.02 の京都気象データー


そして前回の残りの雪の日2021.01.212022.01.22の滋賀データーを見てみましょう。
外気温(百葉箱内)は前日の18時に0℃から朝3時まで温度が-0.4℃迄上がり下がりし、
8
時までの徐々に上がり1.4℃になります。
屋根の南面表面温度も18時には-0.4℃から朝2時まではー0.4℃で一定で、
3
時からは6時にー2℃まで下がります。
そしてそのまま、朝8時まで-0.9℃になります。
4時からの南面の屋根温度は外気温度と同じような動きとなります。
しかし屋根の北面表面温度は18時から-0.3℃で朝8時まで継続しています。
南面の屋根に何らかの衝撃があり、雪が落下したのでしょうか。
その間外気の相対湿度(百葉箱内)18時に48.2%から
8時の40.4.%まで気温に左右された動きとなっています。
又、小屋裏温度は18時に1.1℃から朝8時に0.3℃と徐々に下がっています。
同じように屋根の北面野地板裏面温度も18時には0.1℃から下がり朝8時には-0.2℃になっています。
因みに小屋裏の相対湿度は18時に60.9%からほぼ一定で8時まで59.9%になっています。
この日は雪に埋もれた屋根の北面表面温度は前日8時から-0.4℃で安定していることが分かります。

     2022.01.21~2022.01.22 の滋賀気象データー


いぶし瓦の屋根に雪が積もっています。所々雪が解けています。
下からの熱気が野地板、防水紙、葺き土を通して雪を溶かしています。
ケラバ瓦2枚列と軒先部の瓦には変化はありません。
右側のカラーベストの屋根には変化がありません。
こういう現象から屋根下地の事を学ぶことが出来ます。

 部分的に雪が融けているいぶし瓦の屋根


下の写真には2箇所の があります。
1
箇所は右側の4階建てのマンションです。
屋根に縦ラインで雪の多少の模様が入っています。
なのか分かりませんが、接合部の縦ラインが作用しているのか。
もう1箇所は左側のセメント瓦です。
左側の一部雪が融けているのが確認できますが、原因は分かりません。
小屋裏に暖気の溜まり箇所があるのでしょうか。


  カラーベスト屋根とセメント瓦の妙な雪模様


金属の立平屋根と横葺き屋根材の雪模様です。
その向こうにはカラーベスト屋根には雪が隙間なく積もっています。

  カラーベスト屋根とセメント瓦の妙な雪模様


左側遠くに瓦棒屋根があり、2軒続けていぶし瓦、セメントの波型かわらの右側には陶器平瓦があります。
中程に雪の融けかけている古いいぶし瓦があり、右側に新しいいぶし瓦屋根があります。
左端には横葺き金属瓦があり、次に波板更に古いいぶし瓦屋根があり、
右側に離れのようないぶし瓦屋根があります。

    新旧織り混ぜたいぶし瓦屋根


右側の屋根は金属瓦棒葺きです。
雪は屋根全体に均一に積もっています。
左側はカラーベスト屋根でアーバニーと呼ばれた製品です。
天窓が一つ付いており、その周囲から上部に向かって雪の融け方に特徴があります。
天窓の上部が、何故か解けていません。何故温度が低いのか不思議です。
不思議ではなく、ただ分からないだけです、

     カラーベスト屋根と金属屋根


遠くに見えるのは単身者向けマンションです。
よく見ると2間毎の赤色矢印のラインの雪が解けています。
おそらくこの屋根の下には防火上の界壁があるものと思われます。

     界壁のあるアパートの雪模様


2階建ての箇所はカラーベスト屋根です。雪は解けていません。
両側の屋根はいぶし瓦で、右側の飯伏瓦の上1/3程度の雪は解けていません。

        融雪の比較屋根


さていよいよ京都駅に近づいてきました。
そうです遠くに見えるのは東寺の五重塔です。
「京ゆば」の看板の掛かる屋根があります。
京の街並みの屋根に雪が降り積もっています。
一つ一つ説明するのには時間と原稿枠が足りません。

     東寺の見える雪模様の屋根


更に東寺に近づいています。
ドーマーの付いた急勾配のカラーベスト屋根があります。
ドーマー部は緩勾配で雪が降り積もっています。

      急勾配のアーバニー屋根


京都駅に近づいてきました。
どうもありがとうございます。