顧問の坪内です。
冬になると、奈良県も滋賀県も気温が4℃以下に下がると着霜しているようです。
そして一冬に数回の降雪があります。
従って着霜の写真は随分撮影することが出来ましたが。
降雪の写真は少ないのです。
2017.02.11日の通勤時の写真です。
いつもの通勤の道です
2017.02.11日の奈良の気象データーを調べて見ますと下記の様になります。
気温は前日18時には1.4℃で、22時にー0.4℃から24時-0.3℃で、0時0.3℃~3時に0.1℃
4時にー0.8℃5時にー1.1℃6時-0.1℃と下がり、7~8時に0.7℃と上がっています。
露点温度は18時にー2.9℃20時にー9℃と下がり23時にー1.8℃と上がり朝7時-4.1℃まで下がります。
相対湿度は18時に73%から20時に44%と下がり23時92%jまで上がり朝8時70%迄徐々に下がります。
どうやらしんしんと雪が積もったように思われます。

2017.02.10~2017.02.11 の気象データー
さて、下記写真はA邸の南面屋根です。
霜の写真では
①小屋裏部屋
②タルキ位
③ケラバの出
④軒の出
⑤カラーベストの重ねライン
などに温度変化の濃淡が付き、下地の状態が分りました。
この写真では棟包板金巾とケラバ板金巾の雪の量が違うだけです。
真っ白な雪の屋根キャンバスには、
電柱の陰が写っているだけです。
左側の電柱で分かりづらいですが、
この箇所の雪は風の影響で少し飛ばされているようです。

雪に化粧の A 邸
次にA邸左側のお家B邸です。
切妻で3.5寸・5寸の2種類の勾配の屋根があります。
左側3.5寸勾配屋根にはほぼ均一に「雪」が積もっています。
ただよく見ると屋根の右側のほうの雪が少なく、
カラーベストの重なりラインが少し浮いて見えます。
右側5寸勾配の屋根にも変形した模様の「雪」が積もっています。
どうやらこの屋根の「雪」の積もり方を見ると風の影響を受けたように見えます。

少しの風の影響のあった雪 B 邸
そこで奈良気象台の風の様子を調べて見ます。
2017.02.10の18時から2017.02.11の8時にかけての風向・風速は下記の表です。
グラフ軸の左側赤数字が10日、右側赤数字が11日になります。
10日の西風から11日は南風(西)に移ったようです。
その分、屋根面への雪の堆積に影響があったように見えます。
因みに奈良気象台と我が家は≒10km離れていますが、その間には障害物はありません。
ただ風速、風向は少し場所が変わると周囲の状況に影響を受け易いので。

奈良気象台の風向・風速
線路の向こうにC邸が見えます。
手前の土手の草むらには雪が僅かに積もっています。
建物の真ん中と右側のシャッターが上がっています。
もう少し近づいて観察して見ましょう。
左側のシャッターも少し上がっているように見えます。

雪の積もった C 邸の外観
棟には3本換気棟役物が付いています。
左側1本右側1本と真ん中1本です。
真ん中と右側の換気棟以外の箇所の棟包板金には雪が残っています。
やはり換気の熱の影響で雪が融けているのでしょうか。
左側の棟箇所にはほぼ雪がなく、右側はカラーベストの重ね位置が確認されません。
やはり左側(西側)からの風の影響でしょうか。

C 邸 屋根の雪模様
少し歩くと線路の向こうにD邸が見えます。
手前の土手の草むらにはC邸と同じく、雪が僅かに積もっています。
ここは建物の真ん中だけシャッターが上がっています。

雪の積もった D 邸の外観
C邸と同じように棟には3本換気棟役物が付いています。左側1本右側1本と真ん中1本です。
換気棟以外の箇所の棟包板金には雪が残っています。
やはり換気の熱の影響で雪が融けており、C邸よりは少し雪の量が多いようです。
また、ケラバ役物にも雪が積もっています。
両側の落ち棟位置の雪の量はC邸と同じように、右側が多いようです。
やはり左側(西側)からの風の影響でしょうか。

D 邸屋根の雪模様
もう少し歩くと線路の向こうにE邸が見えます。手前の土手の草むらにはD邸と同じく、雪が僅かに積もっています。
大棟に換気棟が付いています。
大棟、ケラバ役物には雪が積もってはいません。

雪の積もった E 邸の外観
大棟には1本換気棟役物が付いています。
換気役物には雪は積もっていません。
左側の大棟の棟巴部と落ち棟の棟巴部は雪が解けています。
又右側の下屋根の壁当たりの雪の積もり方を見ると、やはり西風が吹いたように見えます。

E 邸屋根の雪模様
久しぶりの雪屋根の観測でした。
今日の観察の後にはドラエモンが見送ってくれました。

ドラエモンの雪の落書き
どうもありがとうございました。