ブログBlog

2022.11.05

住宅の外部環境と小屋裏・内部環境を考える その 51 『 屋根の霜模様 ⑭  』 

顧問の坪内です。
私の住む奈良富雄の冬季の特徴である 「霜と雪」に関わる事象を勉強しました。
私の撮影した写真の中で、霜の発生している日は下記表の16日間でした。
その中で前日からの一番の冷え込みの日は 2012.02.28日で「屋根の霜模様」も鮮やかでした。
下のグラフでは青色で示しています。
朝方の冷え込みの気温はダントツに低くなっています。
観察する時間帯は6時30分から7時30分の間が多く、
ほとんどが6時45分あたりです。
多くのデーターから調べると朝の冷え込みは前日の夕方18時からが多く、
気象データーとしては前日18時から朝の8時までのものとしています。
K社から拝借した滋賀の屋根表面温度と外気温の関係から、
外気温が4℃になると屋根の表面温度が0℃になるというのは
ほぼ正解と言うことが分かりました。
気象条件によれば、百葉箱で測定した気温が
5.5℃あたりでも屋根表面温度は0℃以下の場合もあります。
色々推測は出来ますが、 今の私の知識では何故だか分かりません。
ここでは気温が最低を示すのは
「午前5時~6時」に掛けての時間帯が多いようです。
そして観察した16日の平均値を示したのが
表の一番下の赤色実線部の数値です。
この表から考えると夜半2時頃までは気温はプラスで徐々に下がり、
朝5時~6時にマイナスの最低温度となり、7時頃からプラスとなります。
私の起床する5時30分は最低温度を示している時間となるのです。
そして「霜」の降りた日は晴れの日が多いので、
殆どの日は10時頃には4℃を超える事となります。


      霜の発生していた日の気象データー

        霜の発生していた日のグラフ


下のグラフは2018.02.07日18時~2018.02.08日の8時のものです。
気温は23時頃からマイナスになっています。
しかし、相対湿度が低いので露点温度は18時にはー6.6℃となり、
ほぼ一日中露点温度は-3.9℃以下です。
私の写真撮影をした7時38分も外気温はマイナスです。

     2018.02.07~2018.02.08 奈良気象台の気象データーとグラフ


そこで当日のA邸の写真を見てみましょう。
オレンジ色の破線・実線と連続した線の位置はこの建物のタルキ位置です。
棟側のタルキを破線にしたのは左側が小屋裏部屋で右側が普通天井部だからです。
従って、軒先側のタルキは実線にして、左右とも普通の天井部です。
このタルキの直ぐ左側を見てください、この部分は野地板部です。
破線部のタルキの左側と実線部のタルキの左側では「霜模様」が全然違います。
そうですこの箇所の野地板部はタルキ部よりも白いのです。
破線部の野地板は室内側からも冷やされているのが分かります。
その内容は住宅の外部環境と小屋裏・内部環境を考える その  34
『 屋根の霜模様 ⑤ 』 で詳しく説明しています。
そして実線部の野地板部はタルキ部に比較して、
室内側の熱の影響を受けて解けているのです。
解けると言う作用は、初めは凍っていたということなので、
ここでは「凍っていなかった」になりますか。
従って、下記のような温度の関係になるようです。
破線部のタルキ部の屋根の表面温度 > 破線部の野地板部の屋根の表面温度
実線部のタルキ部の屋根の表面温度 < 実線部の野地板部の屋根の表面温度

   冷え込みの激しい「霜模様の屋根」

2017.12.08~2017.12.09日の起床データーです。
相対湿度も高く、気温の朝5時が最低の0℃です。
それでも朝7時14分にはこの写真のような有様です。
「霜」のような「雪」のような形のものがたくさん載っています。


     2017.12.082017.12.09奈良気象台の気象データーとグラフ


屋根材の重ね部の横ラインがハッキリと確認されます。
タルキの位置もハッキリと確認され、屋根材との境目位置の温度分布も分ります。
小屋裏部屋のある位置の断面を実線で、
普通天井の位置の断面を破線で示して見ました。
いずれも野地板の箇所です。