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2023.03.04

建物の外部被害に関わる資料 その 10 『 竜巻 ➉ 』

顧問の坪内です。
昨年の2022.11.26 建物の外部被害に関わる資料 その 2 『 竜巻 ② 』
に記述した文章です。
写真2の赤色楕円の寄棟屋根とその左の黄色い楕円の切妻屋根です。
寄棟屋根の右後方にある切妻屋根の住宅は撤去されています。
左の黄色切妻屋根の更に左にある切妻屋根の1階建住宅があります。

  写真 2 右側 (前述建築研究所被害調査報告書内)


下の写真はグーグルビュー2012年の
赤色楕円の寄棟屋根住宅と左側の黄色楕円の切妻住宅です。
左側の切妻住宅は人が住んで居ない様子なので、
やがて撤去されるものと思われます。

           2012.年グーグルストリートビュー


この赤色楕円と黄色楕円の2軒の住宅が実は下記写真となります。
今まで屋根の飛散住宅を上から観察してきました。
いわば鳥瞰図です。
一般的な、現地調査はそれが難しいので、下から見上げる調査となります。
下記住宅はほぼ同じ時間帯に上から撮影しています。
人が屋根上に上がって、破損個所を補修しています。

台風被害と違って「竜巻被害」は
被害場所が集中していますので、
復旧作業も迅速な対応が可能なのが分かります。
被害発生から数時間後には
職人さんが復旧作業しているのです。
手前の屋根の上には職人さんが三人上がっています。
屋根は寄棟で平板系陶器瓦です。
4
本の隅棟には何の被害も無いように見えます。
被害の多くは南面と西面に集中しています。

北側屋根には竜巻の風による被害は
ほとんど無いように見えます。
北面で数枚の屋根が割れているのは、
他部所からの飛散被害よる二次災害のようです。
北西の隅棟を跨ぐように覆い被さっている長い物体は、
西側の軒樋が持ち上がって飛散した物のようにも思われます。

東面では一人の職人さんが屋根を修理しています。
丁度、軒先から3段目の箇所の中程の瓦が少し浮いています。
補修しているその列の左側に当たる箇所です。
3
段位が動いているようです。
南面は軒先部に被害がありそうです。
隅棟部の頂点辺りに人が居ます。
この屋根では被害が一番大きいのは西面のようです。
南よりの一般部に被害が多く、そこに人が居ます。

その向こうの青緑瓦の屋根にも被害があったようです。
2
階屋根は切妻で、軒先と棟には被害は無く、
両ケラバに被害があるようです。

    2009.年 毎日新聞 航空写真  ①

また、少し角度を変えて南側から見てみましょう。
東面の屋根面に職人さんが3人います。
先ほどから軒先部より3段目を補修していた職人さんは、
同じ作業を続けています。
後の二人は南東部の隅棟部に集まっています。
施工をしている職人さんに声を掛けているようにも見えます。
この位置から東面を見ると補修している箇所以外の列は
ほぼ整っているように見えます。

そして南面を見てみます。
よく見ると、南面の軒先部にもう一人職人さんがいます。
南面には陶器瓦の裏面のような色面が見えます。
瓦の破片が散乱しているように見えますが、
どうやらアスファルトルーフィングが破れて、
野地板の耐水合板が見えているようです。
そして使える瓦は何段か重ねて置いてあります。
この屋根にはどこから上がったのかと探して見ると。
ベランダの左隅に脚立が延ばされ、立て掛けられています。

次に西面です。
西面では飛散した瓦が散在しています。
陶器瓦の裏面も見えたままです。
南面よりは瓦が少なく。瓦桟がそのまま見えます。
北よりにはまだ手付かずで飛散した瓦の破片が散乱しています。
雨樋は半分辺りで北側に降り曲がり北西隅棟に被さっています。
南側から (吸い上げられ ? ) 持ち上がり、北側に向かって折れているようです。
この屋根はおそらく、一番初めに東面を修理して。
次に西面を修理し、最後に南面の順に修理されるものと思われます。
西隣の屋根を見てみましょう。
切妻屋根の2階建て住宅です。
青緑色の平板系陶器瓦です。
和型の青緑瓦に比較して、15年位新しい建物です。
南側と北側のケラバ部が飛散しています。
南側のケラバ瓦が全部飛散しています。
北側のケラバ瓦は棟近くの4段程度が飛散して、後は残っています。
このケラバ瓦の固定方法と強度に興味があるところです。
北側ではケラバ瓦の固定釘が有効に働き、
その横の固定無しの地瓦が飛散しているのです。
それに比較し、南側はケラバ固定釘で止めた瓦も地瓦も飛散しているのです。
ここでこの施工法での耐風圧力が分るような気がします。

   2009.年 毎日新聞 航空写真  ②


そして右下の写真は2015年のグーグルストリートビューで、
黄色楕円の住宅は既に撤去されています。
その左にある太陽光発電搭載の住宅は2009.年毎日新聞①の上側 (西側)
切妻の棟違いの
被害住宅だったのでしょうか。
新しく建て替わって、いるのでしょうか。

      2015.年グーグルストリートビュー

この地区では、多くの住宅が撤去されています。この寄棟陶器瓦の住宅 (左側) のみが残ったようです。
また新たに数件の住宅が建築されています。

       2021.年グーグルストリートビュー

そして左側の住宅が赤色楕円の住宅です。
住宅の塀と道を隔てて右側に東武鉄道が走っています。
15年前に竜巻被害あったとは、今は落ち着いた住宅地のようです。

       2021.年グーグルストリートビュ-


そして下の写真は同じ館林竜巻被害の写真です。
今まで見て来た屋根被害より少し酷い「小屋組」から飛散した住宅です。
私は「屋根」に関わることに興味がありますが、
『竜巻』自体の事は余り分かりません。

   2009年毎日新聞の被害報道写真⑥


それでも、次に『竜巻』の事を少し学習してみましょうか。

ありがとうございます。