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2023.03.25

建物の外部被害に関わる資料 その 12 『 竜巻 ⑫ 』

顧問の坪内です。
今回の分布図は気象庁のホームページから発生回数等のグラプは気象庁のデーターを参考に自作しています。
分布図(現象別)
現象区別が竜巻、ダウンバースト、ガストフロントなどの分布図です。
1991
2019年の事例を対象としています。
竜巻を赤色で、ダウンバースト、ガストフロントを青色で、
突風による被害は確認されたものの、
現象の特定には至らなかった事例を灰色でプロットしています。
水上で発生しその後上陸しなかった
事例(いわゆる「海上竜巻」)も含んでいます。


竜巻・ダウンバースト/ガストフロント発生地域(気象庁HPより)



下記の棒グラフは19912022年の竜巻発生回数を表しています。
又、折れ線グラフは19912022年のダウンバースト発生回数を表しています。
左が北の北海道、右が南の沖縄です。
2021.03.27
住宅の外部環境と小屋裏・内部環境を考える その① 『我が国の気候区分 』 
のブログでも話しましたように日本は北緯45℃~北緯25度までの約20度広い緯度の中にあり海に囲まれています。面積は小さいけど、広い気象条件があるのです。

   竜巻・ダウンバースト/ガストフロント発生件数(県別)


もう少しグラフを拡大して詳しく見てみましょう。
日本を半分に分けます。
まず富山県、岐阜県、愛知県、三重県から東北の地域です。
都道府県別では、竜巻は北の北海道、と秋田県、
東北地方の日本海側から北陸にかけて、
東北地方の太平洋側にあるようです。
ダウンバースト、ガストフロントは、栃木県、群馬県をはじめ
関東地方北部で発生確認数が多くなっています。

  竜巻・ダウンバースト/ガストフロント発生件数(東日本地区)


石川県、福井県、滋賀県、奈良県、和歌山県より南西の地域です、
竜巻は高知県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県で発生確認数が多くなっています。
関東地方から太平洋側(和歌山県)九州の太平洋側、沖縄県で発生確認数が多く、
全体的な傾向としては、瀬戸内海沿岸で少なくなっています。
ダウンバースト、ガストフロントは、全体的に少ない傾向にあります。

  竜巻・ダウンバースト/ガストフロント発生件数(東日本地区)


突風分布図(スケール別)
現象区別が竜巻、ダウンバースト、ガストフロントなどのスケール別の分布図です。
スケールは「藤田哲也」博士が考案された「F03」と
新たに修正された「JEF03」とを併用しています。
「藤田スケール」に関しては後で少し詳しく述べます。
1991
年~2019年の事例を対象としています。
水上で発生しその後上陸しなかった事例(いわゆる「海上竜巻」)
などのスケールが「不明」の事例は含まれていません。
また、竜巻以外の突風については、
地上に被害をもたらす程度以上のもののみを表示しています。

竜巻・ダウンバースト/ガストフロント発生件数と強度スケール(気象庁HPより)


竜巻の発生回数と都道府県の面積を表にしました。
例えば北海道は発生回数50回で沖縄県は発生回数は51回です。
どちらも多いようですが、北海道の面積は83,424k㎡です。
沖縄県の面積は2,281km㎡です。
面積では北海道は沖縄県の36.6倍の広さです。
単純に面積を竜巻発生回数で割ると沖縄県は45k㎡となり、北海道は1,668k㎡
福島県が6,892km㎡となり比較し難くなります。
そこで、面積と回数の比較で基本面積を2,000k㎡に仮定すると、
沖縄県が45回、北海道は≒1回となります。

  竜巻・ダウンバースト/ガストフロント発生件数と県別面積等


以下に同じ考え方で19912022年の竜巻発生回数を棒グラフにしています。
又、19912022年のダウンバースト発生回数を折れ線グラフにしています。
左が北の北海道、右が南の沖縄です。
海で発生する台風と竜巻、積乱雲で発生し易いダウンバースト現象に興味あるところです。
近年は又、台風の中心より300400km離れた場所で竜巻が発生し易いとの情報もあります。

竜巻・ダウンバースト/ガストフロント発生数と面積割合比較(県別)


もう少しグラフを拡大して詳しく見てみましょう。
発生件数と同じように日本を半分に分けます。
まず富山県、岐阜県、愛知県、三重県から東、北の地域です。
まず面積割合から竜巻発生割合は北海道は隋部ン少なくなります。
日本海側では秋田県と石川県が多いようです。
関東地域では埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県で、
東京都は大島等南の離島地域が含まれます。
他の太平洋側では静岡県、愛知県、です。
ダウンバースト、ガストフロントは、茨城県、栃木県、群馬県をはじめ
関東地方北部で発生確認数が多くなっています。

竜巻・ダウンバースト/ガストフロント発生件数と面積割合比較(東日本)


次に石川県、福井県、滋賀県、奈良県、和歌山県より南西の地域です、
竜巻は和歌山県、香川県、高知県と佐賀県、宮崎県、鹿児島県の九州地域と、
ダントツの沖縄県で発生確認数が多くなっています。
全体的な傾向としては、中部地区、近畿地区、中国地区が少なくなっています。
九州佐賀県で少し多いのは「藤田哲也」博士が「ダウンバースト」を捉えられた
福岡県との境にある『背振山』も関係していないかなと思うところです。
ただ、ダウンバースト、ガストフロントは、全体的に少ない傾向にあります。

竜巻・ダウンバースト/ガストフロント発生件数と面積割合比較(西日本)


やはり面積の割合から考えると発生回数比較とは少し異なる傾向になるようにも見られます。
今や台風、竜巻と言えば「F(藤田)スケール」です。
次回は「藤田スケール」について勉強したいと思います。

ありがとうございます。