2023.10.14
顧問の坪内です。
いつも池本工務店の事業にご支援頂いてありがとうございます。
九州(福岡)に赴任していた時は壱岐・対馬や
沖縄もテリトリーなので良く技術指導に出かけました。
特に沖縄は福岡にある建材問屋「越智産業」の沖縄担当者と
1・2ケ月に一度営業を兼ねて行きました。
後に、台風観測の拠点とした建物の準備にもなりました。
丁度その頃大阪本社から「沖縄のA小学校で 『スカイモル』屋根 下地の強風施工物件が被害にあった。」
と連絡があり、担当者は大阪から私は福岡から沖縄に向かいました。
少し余談ですが、この担当者は早朝ランニング好きで、
日本各地の朝の町を走るのを趣味にしていました。
この時も朝の那覇の町を走れるので、楽しみにしていたのを良く覚えています。
さて下のグーグルビューですが2017年の写真です。
2023年のものは新しい小学校に建て替わっています。
この40数年で条件も変わり新しくなったようです。
二人で現地調査に行って見ると予想外の状態でした。
「コロニアル」屋根の中央部が飛散したと言うのです。
通常の台風被害は「コロニアル」の場合、
棟部かケラバ部が飛散します。
早速現場監督と一緒に屋根の上に上がります。
早速、高所・強風施工地域施工法の施工説明書を見せて
全面施工をお願いしました。
下記は現在のグーグル地図です。
赤色楕円部が A小学校の位置です。
沖縄の現在の住宅事情はどうなっているのかと
偶然にも赤色破線部のストリートビューを見る事になりました。
A 小学校(2023年グーグル地図)
30数年前は本土のプレハブメーカーや2×4住宅が沖縄進出を計画したり、現地の住宅メーカーにコロニアルの強風施工法をPRしたりの営業活動でした。
現在がどのようになっているのか、全く知りません。
この現場は11棟ほどの建売住宅の現場のようです。
建物は平屋建ての切妻です。
A 小学校近くの団地(2023年グーグル地図)
屋根勾配は3.5寸程度の切妻屋根です。
棟の中程から T字型に別の棟が出ているデザインです。
その両側には谷が配置されています。
非常にシンプルな形状なので、
本土のほとんどの地域では
勿論、このタイプの屋根での強風施工は必要ありません。
A 小学校近くの団地屋根(2023年グーグルストリートビュー)
この団地をグーグルストリートビューで探索します。
そして屋根の上を調査すると、
なんと強風施工法が成されています。
驚いて、他のお家も調べて見ると、
全棟強風施工を行っています。
沖縄ではメーカーのマニュアル通り、
平屋建てでも強風施工法が成されているのです。
同団地の強風施工屋根(2023年グーグルストリートビュー)
当時、中国地方(広島)と九州(福岡)の営業は
関門海峡を挟んでお客様の取り合いでした。
私は技術指導を兼ねた福岡駐在なのでテリトリーは門司まででしたが
時々、広島の営業員に呼ばれ大阪管轄の広島まで入り込んでいました。
そして、宇部のときわ公園北側に位置する小高い山の上に
「宇部厚生年金休暇センター」がありました。
写真のように風の当たりそうな建物で、
「コロニアルが飛散したのでお願いします。」
の連絡です。
現ココランド宇部・山口(グーグルストリートビュ-)
今グーグルで見ると、ゆとりある造りで広い敷地の中にレジャープール、ゴルフ練習場、
体育館やテニスコートのスポーツ施設も併せ持っています。
宇部市中心部に程近くにありながら森の中の静かなロケーションで、
遠くは九州・国東半島まで望める瀬戸内海を望む小高い丘に建っています。
現在は「COCOLAND(ココランド)山口・宇部」です。
ココランド宇部・山口(2023年グーグル地図)
屋根材「コロニアル」の話ではなく「スカイモル」の話です。
大手建設会社 T社は以前にもお話しましたが
屋根下地材に「オガクズモルタル」の知見がありました。
「スカイモル」開発当初、大阪の著名な劇場の建物屋根下地に採用されたことがあります。
九州に来て見ると T社の下請け左官業の有力者は
断熱材のウレタンの破砕品を加工した「ウレサンド」と言う商品を採用していました。
そして1986年頃に沖縄で「宜野湾市のコンベンションセンター」が建設されていました。
東邦パーライトの社員から連絡があり、「坪内さん助けてください。沖縄で難儀しています。」
宜野湾コンベンションセンター(グーグル地図)
早速福岡から沖縄に出向きます。
T社 所長に「スカイモル」は10年の実績があり、
T社の大阪本社でも採用されている事。
沖縄でも、少しずつ実績が付いた事を説明しました。
すると「何故、今回の屋根材に関係のない会社の君が説明に来たのか。」
「これは私が共同開発したからです。」
宜野湾コンベンションセンター(クーグルストリートビュ-)
この一言が効いたのか「スカイモル」の採用が決まったのです。
10年前から屋根材の種類に関係なしに「スカイモル」使用をOKしていたのです。
ありがとうございます。