2023.11.11
池本工務店と近隣の関係地図
平成30年9月4日午後14時頃
前日から「台風21号が来る」との情報は報道機関が知らせていました。
朝からお休みした会社もあるとの情報も流れていました。
池本工務店は出社体制で、朝から社員は現場に走っています。
会社では専務と二人で、時々ギシギシと揺れる
3階建て(実質は4階建て)のビルに居たのです。
風圧がこんなにもすごい物なのかと思わす程の揺れで、
鉄骨造・ALC壁の縦物は良く揺れるとの実感がありました。
自社ビルに『グワッチャーン』と大きな音がして、
何かぶつかって来た衝撃音がしました。
少し静かになるのを待って、そっと応接室の窓を開けて下を見ると
隣家の前に鉄板の塊があります。
早速調査をして見る事にしました。
隣家の前の鉄板の塊
1階に下りて、外に出て見るとこの様な塊です。
どこかの屋根が飛んできて、
自社ビルに当たり落下して来たのです。
それから更に飛ばされてここまで来たのです。
飛んで来た瓦棒
良く観察して見ると「瓦棒葺き」と言われる金属屋根です。
固定してある構造の金属棒に穴が開いていて、
周囲が錆びています。
金属棒の全体には錆びはありません。
また別の穴は引き千切られたような形です。
その金属の棒は600mmの間隔で固定されていたようです。
そして金属屋根材の巾は450mm程度のようです。
今回の風で飛散したので固定された金物がいくら位の数値で
固定されていたのかが興味ある処です。
瓦棒の裏面の状態
固定されていた箇所を拡大して見ます。
左側の穴は錆びて大きくなっているようです。
右側の穴は固定物が引き千切られているようです。
左穴はさびてい、右穴は引き千切られている
国道43号線の高架下から自社ビル(西側)を眺めた処です。
強風の後の静けさです。
緑の池本ビルの手前に金属屋根の塊があります。
国道43号線高架下より自社ビルを望む
そして安治川堤防沿いの仮設の安全柵が倒れています。
上は43号線の高架です。
安治川堤防沿い
この台風発生と経路の概要はどのようであったのでしょうか。
平成30年の台風21号 (私は以降201821号と呼びます) は、
2018 年8月28日9時頃に
南鳥島近海において熱帯低気圧から台風になっています。
その後、進路を西から北西に進みながら、
9月3日以降は進路を北東に進みます。
9月4日12時頃に徳島県南部に上陸します。
そして、その後は淡路島から近畿地方を縦断して日本海へ抜けます。
9 月5日9時には間宮海峡において温帯低気圧に変わります。
気象庁のアメダスによれば、98地点で最大瞬間風速を更新し
50地点で最大風速の観測記録を更新したと言われています。
下の地図で赤い直線が201821号の経路です。
そして風速の観察地点「関西空港」「大阪」「枚方」「神戸」「京都」
と池本工務店の位置関係です。
201821号の経路と関空の位置関係を考えると
池本工務店は関空とほぼ同じ様に強風が吹いていたのではないかと推測されます。
関空・大阪等の気象観測地点と池本工務店の位置
下記表は台風201821号の大阪・関空・枚方・神戸・京都・舞鶴の
各測候所に於ける10分ごとの最大瞬間風速と時刻です。
大阪は14:10に 47.4m/sです。
関空は13:40に 58.1m/sです。
枚方は14:30に 40.2m/sです。
神戸は13:50に 41.8m/sです。
京都は14:40に 39.4m/sです。
舞鶴は14:30に 17.9m/sです。
台風201821号の大阪・関空・枚方・神戸・京都・舞鶴の最大瞬間風速と時刻
そして池本工務店は、位置関係と時刻を考えると
14:00位に 50.0m/s程度の風があったのではないかと考えられます。
そのような風でこの屋根材瓦棒は飛散したことになります。
ありがとうございます。