2023.11.25
南風の場所は友ヶ島、熊取、堺、京都で黄色を示しています。
南南西風の場所は和歌山、関空、大阪、枚方で黄緑色を示しています。
南西風の場所は生駒山でオレンジ色を示しています。
東風の場所は神戸で青色を示しています。
下の地図で赤い直線が201821号の経路です。
そして風速の観察地点「友ヶ島」「和歌山」「関西空港」
「熊取」「堺」「神戸」「大阪」「生駒山」「枚方」「京都」
と池本工務店の位置関係です。
関空・大阪等の気象観測地点と池本工務店の位置
この5年間で台風201821号の被害調査報告書が多く報告されました。
内容を確認すると、被害は関空から南の泉南地区が多く、
それから東の堺方面に広がっていたようです。
公の気象観測所は「熊取」から「堺」までありませんが、
この地域の被害が大きかったように報告されています。
下の写真は現在葺き替えられて、飛散した箇所は新しくなっています。
池本工務店ビルに飛散して衝突した屋根材の建物と
風の風向との関係を示したグーグル地図です。
赤色楕円部が飛散した屋根位置で
青色矢印が風の方向(南南西)です。
又、赤色破線楕円部が池本工務店ビルです。
さらに、最後に出て来る写真で東隣工場屋根の波板破損部を
補修してあるのが緑色矢印の屋根です。
被害の有った瓦棒金属屋根は南北に長い切妻屋根で、
西側ケラバ部の棟側から剥がれて北(池本ビル)側に飛散しています。
被害のあった屋根と池本ビルの関係図(グーグル写真)
もう少し詳しく見てみましょう。
下の写真で赤色楕円部が飛散した屋根位置です。
西側ケラバ部の棟側から剥がれています。
青色矢印が風の方向(南南西)です。
又、赤色破線楕円部が衝突された池本工務店ビルです。
改めて見ると、飛散屋根材が窓ガラスに当たらずに良かったなと思うところです。
それからビル前面の道路に落下し、赤色矢印のところまで移動しています。
被害の屋根と池本ビルの関係図(グーグル写真②)
後日、池本ビルの屋上に上がり南南西の方向を望んだところです。
工場の屋根が大きく捲れています。
こちらは屋根の北側なので、捲れている屋根は西側のケラバ部です。
屋根材は棟部より真直ぐこちらの池本ビル側に飛散しています。
隣の飛散屋根と池本ビル
瓦棒金属屋根の飛散した箇所を少し拡大して見ます。
右側(西側)下地の軽量鉄骨が見えます。
固定ボルトが鉄骨に残っているようです。
前回の写真で瓦棒金属芯木位置の通し吊り子が
引き千切られているのが確認されたものです。
野地は殆ど残っていません。
おそらく何処かに飛散したものと思われます。
丁度この箇所までの軒樋も飛散しています。
瓦棒金属根が飛散した箇所
次に左側(東側)の残り部分を確認します。
瓦棒屋根は残っており、右側の棟寄りの捲れた屋根材が
飛散していない箇所に覆い被さっています。
この材料も二つに分かれていますので、
この屋根の材料は3つに破断されたものと考えられます。
そして棟寄りの2つは屋根に残り、
軒先側の塊は引き千切られて、
池本ビルに衝突したものと考えられます。
飛散した屋根材が覆い被さっている
そして最後に東側1つ隣の工場の屋根に二か所の穴が開いています。
おそらくどこからか飛散して来たものが衝突して開いたものと考えられます。
今は穏やかな状態の風景です。
東隣工場の破損した波スレート屋根
そんな訳で台風2018.21号での池本ビル直接被害無し事件は終わりました。
それから約2年間、台風補修関連の仕事に関わる事となりました。
自然災害が建物にどのような影響があるかを調査するには、地震や竜巻は地域が特定し易いのですが、台風は地域が広範囲になります。現地に出向いての調査はリアルな写真が撮影出来るのですが、時間の制約もあり、災害後の復旧により、リアルタイムで現場状況が変化します。そんな中で今回の台風2018.21号はインターネットに掲載された写真分析により台風被害を検証してみました。次回からは平成30年12月20日に「知らんけど講座」としてまとめた資料を解説いたします。お楽しみに。
ありがとうございます。