2024.02.10
例えば、魚網が麻網から化繊網に変わったことで、
化繊網は麻網のように干さなくて良いため、
網を干すための部屋が不要となったようです。
このようなことから、次第に2階部分の倉庫としての役割が減り、
改築をして人が住むようにしたようです。
古い舟屋は基礎が御影石の二段積や3段積でしたが、
現在は基礎がコンクリート造りとなり、また海側の開口部に石垣を造り
海水が侵入するのを防ぐなどの改造をしている建物もあります。
舟屋の2階が住居として利用されるようになったことで
増えてきたのが、窓などの開口部の増設です。
またベランダが設けられている舟屋も増加しています。
外観は舟屋ですが、民宿など他の用途に改造されている舟屋も増加しています。
海岸線沿いに集落は造られています。
そして、村の北側には山が連なっています。
日本海側の冬の海は北風が強く吹き荒れます。
それらを避けるように村は形成されています。
海岸沿いの伊根の村(グーグル地図)
海から見ると住宅の裏側は山の斜面です。
そして手前の海側には切妻屋根が綺麗に並んでいます。
和瓦屋根材の形状と施工法から考えると
和瓦葺きの場合は海側から風が吹くと
切妻屋根の右側が風に弱い箇所となります。
又、屋根被害の項でお話します。
伊根観光協会(HPより)
街並みを歩くと、山側には平入の切妻屋根で、
海側には妻入の切妻屋根が並んでいます。
古くは平入が主屋で切妻が漁場への職場棟であったようです。
山側平入、海側妻入の伊根の村(グーグル地図)
「伊根の舟屋」は切妻屋根の弱点を
集団的な集落形態で避ける形で営まれています。
少し寄り道をしましたが、次回は「寄棟屋根」です。