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2024.06.01

建物の外部被害に関わる資料 その 48 『 台風21号 ⑱ 』

顧問の坪内です。
いつも池本工務店の事業にご支援頂いてありがとうございます。

1)
 神社・仏閣他の被害(148)
 特に屋根を強調した物件で柱から倒壊した写真が多く見られます。
 本殿の屋根材の種類としては桧皮葺きや杮葺きが多くあります。
 桧皮葺きや杮葺きは台風性能に関しては殆ど解明されてはいないと思われます。
 伝統建築として地位はあるので、所謂「昔から」と言う表現で残されており、
 今からも同様な表現で継続されて行くと思われます。
 この報道写真の中には大規模な屋根破損の現場は少なかったようです。
 建物に付随した瓦屋根や塀の倒壊も目立ったようです。

 神社・仏閣他の被害写真(インターネット画像)


2) 非木造(非住宅)の被害(3722)
 大型建物の被害としては、屋根の飛散が目立ったようです。
 一般的に木造2建住宅に比較して、周りに遮る物も少なく
 風圧力も強く作用した可能性があります。
 更に建物自体が比較的高くて大きいので、
 他の建物に被害が及ぶこともあったようです。
 特に屋根施工に関しては他に被害が及ばぬように
 気を配る必要があると思われます。

非木造(非住宅)の被害写真(インターネット画像)


3) 木造2階建屋根の被害(5734)
 今までの台風被害、地震被害調査(官庁・公的機関・民間等の調査機関等)
 被害状況に応じて、役所、警察、消防の情報で調査するので、
 地上から車や徒歩で行うとこのような写真となります。
 建物被害の写真を撮るのは、初めから目的を明確にして
 単なる情報写真とならないように行う事が重要となります。
 木造2階建屋根の被害は表題通りの写真としては
 建物被害数の分類は一番多い写真となります。
 私の資料としては屋根補修の業者が
 屋根の全体と風の方向と被害の部位
 屋根の被害の部分や補修の方法等を
 詳細に写真撮影して欲しいのですが。
 補修の時間は限られており、物件数をこなすのが第一条件となり
 希望の写真は難しいかも知れません。