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2025.07.29

番外編 近鉄アート館『星降る街に住む君へ』 ②

「推し」の小野美音ちゃん登場しますよ、顧問の坪内です。

観覧するのに撮影禁止の厳しい御達しがありましたので
臨場感を出すのに、昔通っていた恵比須の酒場のお話を挟みます。

正面舞台の左側に暖簾「あかつき」が掛かっています。
中ほどに3人掛けのカウンターがあります。
客席に向かっての出べその舞台には4人掛けテーブルがあります。
女将の雪江(五大桃華)がちょっと暇そうに動き回っていると
暖簾を潜って新見信吾(曽我廼家八十吉)が入ってきます。


    「星降る街に住む君へ」ポスターより


ところで、私達が通った恵比須の立ち飲み屋「喜多酒場」では
暖簾を潜って入った入口の左側に立ち飲みのカウンター席があり、
カウンター上には一品料理が並べてあります。

    グーグル写真(ストリートビューより)


お客の注文に応じて、前の板場でちょっとした焼き物、煮物を作ってくれます。
そして向かいのテーブルは立ち飲み席です。
長居したくない人たちは、ここで2~3杯引っ掛けて帰ります。
その奥にはビールが冷やしてあるシーケースがあります。
冷ややっこ、きずし、お刺身等温かくのが禁止の食べ物が入っています。
その奥に我々が「たむろ」するテーブル席があります。
そう言えば大将や女将さんも先輩の浦ちゃん、昭ちゃんみんな「星降る空に」いきました。
バイク好きの息子さんがいたのですが10年以上、行っていません。

    グーグル写真(ストリートビューより)


定年退職を迎えた新見は、独り身の寂しさから雪江女将からビールを継いでもらいながら
心が晴れないような他愛もない話をしております。

物語の星降る空(街)への架け橋は二つあります。
一つ目は「S→H」の指輪と二つ目「七つの子」の童謡です。
新見はその一つの架け橋「指輪」をいつも大事にしています。


   「星降る街に住む君へ」ポスターより


飲み友達である竹本(藤田功次郎)が痛風で身体の調子が悪いと言いながら入って来ます。
酒は飲めないのでと「シュワーと泡の出る飲み物が欲しい。」と雪江女将に相談しながらソーダー水を注文します。
もう一人の連れ、工藤(多賀勝一)等との晩酌が新見の唯一の楽しみです。
さらに、工藤は景気が良くないので自分の持っている工場を売ってしまったと話をします。
「税金も払わな、いけないので、大変やわ。」などと話していると突然電源のヒューズが飛びます。

   「星降る街に住む君へ」ポスターより


このヒューズが飛ぶ事件がこの芝居の中で、何回かあり笑いを誘い、次場面に移る場面をつくります。
ある日、3人はいつものように居酒屋で昔話に花を咲かせています。
そこへ突然、「あおい」と名乗る高校生(毎田暖乃)が現れます。
「あおい」は居酒屋で働く紗枝子(曽我廼家いろは)の甥っ子がSNSで知り合った友達です。
「あおい」の話を聞いた3人はそれぞれに、「あおい」が自分の孫なのではないか」と慌て始めます。
「私、おじいちゃんを探しているんです」
「あおい」は両親が交通事故で死んでしまって、おばあちゃんに育てられたと言います。
そのおばあちゃんを病で亡くし、この世に身内が一人もいなくなってしまいました。
この先の事を考える不安から、僅かな情報を頼りにおじいちゃんを探しに大阪にやって来たというのです。
そんな時、又ヒューズが飛びます。

   「星降る街に住む君へ」ポスターより


どうも竹本は電気の部品を売っているようで、新見は電気の職人だったようです。
この3人は、昔日本海の宮津あたりの建設現場で一緒に働いていたことがあるようです。
建設現場で働いた後の夜は、現場近くのスナックに入り浸っており、各々に馴染みの娘がいたようです。
新見が付き合っていた人の源氏名は「しのぶ」です。
3
人ともひょっとして自分の孫ではないかとの淡い期待と不安に苛まれます。

曽我廼家いろは(そがのやいろは)水城紗枝子(居酒屋の店員)は自分の身体の事で悩んでいます。
今付き合っている酒屋の裕司は恋人ですが、結婚はできないと一人で思い込み別れようとしています。
真実を打ち明けないまま悩む日が続きます。

   「星降る街に住む君へ」ポスターより


尾澤ショータロー(おざわしょうたろう)岩田祐司(酒屋)はそんなことも知らずにお店にお酒を運びます。
弓塲 育美(ゆばいくみ)戸倉桃代(八百屋)は密かに裕司を好きになっています。
そして、なんやかんやと裕司に付きまといながら動き回り、
紗枝子が裕司と別れたと言う情報を聞きつけます。
桃代は裕司と紗枝子が分れた事を知り、裕司と付き合おうとします。
しかし、花火の日にデートしますが・・・・・・不発に終わります。

   「星降る街に住む君へ」ポスターより


なあ、おじいちゃん
人はなんのために生きとるん?やがて、誰も知らなかった新見の過去が明らかになっていきます。
「あおい」を女手一つで育ててくれたそのおばあちゃんの本当の名前は「ひろこ」と言います。
おばあちゃんの持っていた「指輪の」「 S→H 」が解き明かされます。
そして、同じ「指輪」を新見(信吾)も持っていたのです。
それは源氏名「しのぶ」ではなく「ひろこ」で「 S→H 」のイニシャルと重なるのです。

さて今夜私たちの「推しの小野 美音(おのみおん)」ちゃんは山口陽菜(圭の妹)役で出てきます。
お兄ちゃん役の河原田俊斗(かわはらだしゅん)と山口圭は話の中に入って来て、
『ダーウィンは言っている』のフレーズを連発して笑いを誘います。
陽菜ちゃんは家に帰るのが遅くなったので2階で
「あおい」と一緒に寝るようになります。
何回か場面が変わる繋ぎの間に、その場を
「ほっこり」とさせる役です。
ここでもう一つの架け橋の「七つの子」を歌います。
七つの子は今から100年も前に作られた野口雨情の童謡です。
「あおい」のおばあちゃんが良く聞かせてくれた歌です。
40
~50年前には「からすの勝手でしょ」などと茶化したお笑いも流行りました。
「からす なぜ 鳴くの からすは山に 可愛い七つの子がいるからよ」
「かわい かわいとからすは鳴くの かわい かわい と泣くんだよ」

と「星降る街に住む」下で、新見信吾は「あおい」と歌います。
ここでは「七つの子」が「七羽の子」か「7歳の子」かの議論は必要ありません。
「かわい かわいと 鳴く(泣く)んだよ」がポイントです。
「涙が星のように降る」ことを想定して、照明は天井の星だけとなります。
便所に続く「緑色の非常口」の照明も消されます。

   「星降る街に住む君へ」ポスターより


そして「あおい」は「星降る田舎街」の宮津に帰って行きます。

宮津は「天の橋立」で有名な観光地です。
昔は鬼のいる山「大江山」を越えて行くような遠くの場所でした。
宮津の対岸の少し離れた場所に
切妻屋根の並んだ「伊根」の漁村が有ります。
更にその向こうには、あの「浦島太郎」伝説もあった、乙姫様の別天地もあるとか。

私事ですが、
2024.02.10 の池本工務店のブログで
建物の外部被害に関わる資料 その 38 『 台風21号 ➇ 』 (伊根の舟宿)
の事を書いています。

「推しの小野 美音(おのみおん)」ちゃんに
帰りに声を掛けたのですが。

興奮していて、記念写真を撮るのを忘れていました。
「残念。」
それでは12階の「東京メルカート(イタリアン) 」でも食べて帰りましょうか。

ありがとうございました。