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2025.11.08

建物の外部被害に関わる資料 その 75  『台風10号④と竜巻⑯ 』

顧問の坪内です。
いつも池本工務店の事業にご支援頂いてありがとうございます。

台風10号については
2025.09.06
建物の外部被害に関わる資料 その 70 『台風10号①』~『台風10号③』の中でお話しました。
その内容の気象データーは
災害をもたらした気象事例 (令和6 1 0 8 ) に気象庁が下記のような報告書を発表した。『令和6 年台風第10 号による大雨、暴風及び突風 令和6 年(2024 年)8 27 日~9 1 日』(これは速報であり、数値等は変わることがある)からの抜粋でした。
2024年台風10号』は同時に日本各地に「洪水」と「竜巻」被害を与えました。
下記は2024年台風10号』の竜巻発生内容です。
黄色で潰した枠内は風速60m/s以上の場所です。
すべて宮崎県内にあります。
その他の被害場所は鳥取県、埼玉県、岐阜県と広範囲です。

『令和6年台風10号資料』気象庁気象データー関係より


下地図はそれらの発生場所と被害の大きさです。
宮崎県は被害が大きすぎ広範囲なので別途記載します。
①鳥取県西伯郡 8271700分 竜巻 約45m/s(JEF1)
②埼玉県川越市 8292110分 竜巻 35m/s(JEF0)
③埼玉県蓮田市 8292200分 竜巻 約35m/s(JEF0)
④岐阜県海津市 8310600分 不明 約35m/s(JEF0)
鹿児島から埼玉は1000km、鳥取は500kmも離れています。

『令和6年台風10号資料』気象庁気象データー関係より


宮崎県内では
宮崎県宮崎市佐土原町 8281350分 約60m/s(JEF2)
⓶宮崎県宮崎市赤江   8282250分 約65m/s(JEF2)
③宮崎県東諸県郡国富町 8282320分 約45m/s(JEF1)
④宮崎県宮崎市佐土原町 8290000分 約65m/s(JEF2)
⑤宮崎県西都市     8290040分 約65m/s(JEF2)
⑥宮崎県児湯郡都農町  8290210分 約60m/s(JEF2)
⑦宮崎県東臼杵郡門川町 8290320分 約45m/s(JEF1)
⑧宮崎県宮崎市佐土原町 8290500分 約35m/s(JEF0)
が記録され被害も甚大なものになりました。


『令和6年台風10号資料』気象庁気象データー関係より


Fスケール(藤田のスケール)については以前『竜巻』の項で少し学んだと思いますが、「JEFスケール」等は以下の通りとなります。まずFスケール(藤田のスケール)とは、竜巻やダウンバーストなどの風速を、構造物などの被害調査から簡便に推定するため、 1971年に当時シガ大学の教授であった故・藤田哲也氏により考案された風速のスケールで、世界的に採用されています。 日本ではこれまでF4以上の竜巻は観測されていないと言われています。更に(JEF0)の記号で示されている数値は2016(平成28)に日本向けに修正された記号です。
下表のような内容です。


『令和6年台風10号資料』気象庁気象データー関係より


竜巻については以前
2022.11.19
 建物の外部被害に関わる資料 その 1 『竜巻①』から
2023.04.22
 建物の外部被害に関わる資料 その 15 『竜巻⑮』まで少し学びました。
それから私の知識も少し変化し、学術論文も増えてきました。
ここで少し気象庁の資料を参考にしてオサライをして見ますと
 巻などの激しい突とは
 発達した積乱雲からは、巻、ダウンバースト、ガストフロントといった、
激しい突
をもたらす現象が発します。
主な突
の種類は以下のとおりです。
この他に晴れた
中などに地表付近で温められた空気が
上昇することにより発
する「じん旋などがあります。
なお、
巻発確度ナウキャストや巻注意情報では、
「激しい突
をイメージしやすい葉として巻」を使っていますが、
ダウンバーストやガストフロントに対する注意も含まれています。

主な突の種類と特徴
竜巻とは積乱雲に伴う強い上昇気流により
発生する激しい渦巻きで、多くの場合、
漏斗状または柱状の雲を伴います。
被害域は、幅数十~数百メートルで、
長さ数キロメートルの範囲に集中しますが、
数十キロメートルに達したこともあります。


『竜巻に関する資料』気象庁HP関係より


ダウンバーストとは積乱雲から吹き降ろす下降気流が
地表に衝突して水平に吹き出す
激しい空気の流れです。
吹き出しの広がりは数百メートルから十キロメートル程度で、
被害地域は円形あるいは楕円形など
面的に広がる特徴があります。


『竜巻に関する資料』気象庁HP関係より


ガストフロントとは積乱雲の下で形成された
冷たい(重い)空気の塊が、
その重みにより温かい(軽い)空気の側に
流れ出すことによって発生します。
水平の広がりは竜巻やダウンバーストより大きく、
数十キロメートル以上に達することもあります。


『竜巻に関する資料』気象庁HP関係より


気象については私たちの知らないレベルで日々進歩した情報が
取り入れられているようです。
新しい情報の内容を報道する時、
いつの時点での内容かを把握するのは中々難しい問題です。
近年は台風時に発生する『竜巻』情報が独り歩きしているようです。
そのような情報をもう少し学んでみましょう。

ありがとうございます。