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2025.11.22

建物の外部被害に関わる資料 その 77  『竜巻⑱ 』

顧問の坪内です。
いつも池本工務店の事業にご支援頂いてありがとうございます。

19611月から20258月迄にほんで発生下竜巻等の分布図です。
事例巻等の突の発生覧場所を掲載しています。

『竜巻に関する資料』気象庁HP気象データー関係より


20163までは藤スケール(F)、20164以降は本版改良藤スケール
※※ 「主な被害状況」に掲載している被害数は他の気象現象による被害数を含めて集計している事例
1 分布図種別の種類
  現象別:「
巻」「ダウンバースト/ガストフロント」「じん旋(つむじを含む)」「不明(その他)」を、
     現象別に表
します。
  スケール別:「藤
スケール(F)」「本版改良藤スケール(JEF)」が判明している突を、
       スケール別に表
します。
  被害域:被害域が判明している突
を表します。
2 現象区別の種類
  突風:全種類
  竜巻:「
巻」「巻または」「巻または漏雲」:「または」(1991年以降の事例)
  じん旋
(つむじを含む):「じん旋(つむじを含む)」
  不明(その他):「不明」「その他」
3
地点の種類
  陸水上:全種類(「
上(上陸せず)」を含む)
  陸上:「陸上」「
上(その後上陸)」
巻等の突データベースの解説

  データ修正のお知らせ
197372京都府南区川島後反町の事例における発場所を京都府京都市西京区川島五反町に修正しました。(202591
2022
7
31宮崎県児湯郡川南町の事例における被害域の幅を1100mから540mに、被害域のさを2.6kmから2.0kmに修正しました。(2025124
2022
5
27県太市の事例における発生日時の時刻を1800分頃から2033分頃に修正しました。(2024828
2022
5
27楽郡楽町の事例における発生日時の時刻を2040分頃から2100分頃に修正しました。

 宮崎竜巻で私が興味を抱いたのは下記の記事と写真です。被害に会われたご家族には申し訳ないのですが。屋根の強風被害に興味があるので少し勉強をさせていただきます。
 記事は以下からは有料となっており非常に残念ですが、無料の内容部だけ引用させていただきます。
台風10号 「竜巻同時多発」深い爪痕 宮崎8カ所で突風、住宅1150棟損壊毎日新聞
2024/9/5 西部朝刊有料記事1426文字



特に私が興味を持ったのは下記毎日新聞写真の赤色印円形のお家です。
この住宅の特徴は屋根被害です。
おそらく
(45)勾配屋根(カネコウバイ)でしたのでしょう。
そして竜巻は青色矢印の方向から来ています。
南側のオレンジ色円形の軒の出部分が半分を残して飛散しています。
おそらく小さな青色矢印の軒下箇所からの風で屋根を持ち上げたのでしょう。

   
「毎日新聞」掲載写真より


更に良く観察すると、屋根下地の一部は
左隣の屋根の上に落ちています。
しかも裏返しに成った形で。
屋根裏からの垂木・野地板が確認できます。
おそらく屋根材は全て落下しているものと思われます。
この様な大事故になったのはおそらく東側の窓が割れて
室内に風が入り込んだ可能性があると思われます。


    
「毎日新聞」掲載写真より


そこで『熊本大学 友清衣利子氏』等が下記の様な論文を発表されているので、その一部を参考にさせて頂きます。
2024828日) 2024 8 28 日から29 日にかけて宮崎県で発生した突風被害調査報告
熊本大学 友清衣利子、高知大学 佐々浩司、京都大学防災研究所 西嶋一欽

4. 建物被害の概要
5
に示すように宮崎県内では複数の突風が発生した。
10 に宮崎県内の市町村別の住宅被害分布図を,
1 に負傷者および被害住宅数を示す。
宮崎市内では,赤江から柏原と佐土原町で突風が発生し,
その被害件数は突出している。

10宮崎県被害発文府生図と表1負傷者数と住宅被害数


5. 宮崎市および西都市で発生した竜巻による建物被害
2024 8 31 日,9 1 日および10 5 日に著者らが実施した被害調査範囲を11(a)(b)に示す。
宮崎地方気象台の報告によれば,被害範囲はさらに広く,
著者らの調査範囲はその一部であることに注意されたい。
11(b)より宮崎市内の竜巻の被害帯は2 つある。
気象台の調査3)によれば,宮崎市街地で発生した竜巻はJEF2 である。
また,2 つの突風が15 分ほどの時間差を有して発生したとの証言が得られており,
異なる竜巻がほぼ同時刻に近い位置で発生した事例である。
2
つの竜巻がほぼ同時に発生した宮崎市街地周辺での被害域は広く,被害建物棟数も多い。

下図(b)の中の赤・オレンジスター印位置には私の友人のOが居住しています。
O
氏は私が40年前に福岡に駐在していた時に知り合った建材店の息子で今は社長です。

11宮崎市内被害地区・(b)市街地での2つの竜巻位置
更に被害写真として下記のような文面があります。



ここで少し被害写真を見ながら、現場を考察してみます。
写真5はいぶし瓦に見える和瓦形の屋根材です。
私は現場を見たわけではありませんので
セメント瓦かも知れません。
元々、九州・四国地方は戦後から続く
セメント系屋根材が多い地域です。
陶器瓦に比較してセメント瓦は
焼成して無いので形状が均一です。
歪みが少なく、嚙み合わせがシッカリしているのです。
そこで昔から、セメント瓦は隙間が少ないので、
台風に強いと言われています。
そしてこの屋根には太陽光温水器が載っています。
太陽光温水器は今から50年ほど前、
昭和50年前後に一度流行し、
30
年前に再度流行りました。
当時から設置方法には問題がありました。

   2024.08.28宮崎県突風被害調査報告
     ・
友清衣利子氏等より


暫らく「友清衣利子氏等」にある論文の写真を参考にさせて頂きながら
風による屋根被害について考えてみます。

ありがとうございます。