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スタッフブログ
建物の外部被害に関わる資料 その 84 『竜巻 ㉕ 』
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2026.05.02
建物の外部被害に関わる資料 その 84 『竜巻 ㉕ 』
顧問の坪内です。
いつも池本工務店の事業にご支援頂いてありがとうございます。
前回
の「この窓はどこかで見たような気がします。」から探って見ると
2025.12.06
建物の外部被害に関わる資料 その
78
『竜巻⑲ 』に
作成したブログでした。
2024
年
8
月
31
日,
9
月
1
日および
10
月
5
日
『熊本大学 友清衣利子氏』
等の調査団
の写真には
写真
9
に示す建物の付近には木材の残骸が残されており,
強風だけでなく飛来物の影響も受けて被害が拡大したと考えられます。
とコメントがあります。
又この写真から見る被害の特徴はとして
(
私のコメントです
)
①屋根材はセメント瓦です。
②屋根形状は寄棟です
③樋の色は茶色で
破損部は少ないようです。
④屋根被害は
2
階屋根の
庇部から先
です。
⑤
2
階の軒天には換気口があります。
⑥モルタル壁には嵌め殺しガラス窓
「屋根勾配に沿った斜めにカットした形があります。」
⑦ここはおそらく階段の箇所と思われます。
木材部が結露、雨漏り等で劣化して強度低下が発生している箇所が
弱点部となって被害を増大することがあります。
台風に比較して竜巻被害は局所的なので、
自然
(
集中した風の力
)
が建物の弱点部を探り、
その箇所を中心に被害を拡大させるようです。
先の「適当」と「適切」との言葉遣いは
現場を調査していないでの「無難な内容」なのです。
正にこのコメントが当てはまります。
もう少し先で曝露することとなります。
2024.08
宮崎県突風被害調査報告
そして
2025.12.20
建物の外部被害に関わる資料 その
79
『竜巻 ⑳ 』では
さて前回の軒先が飛散した建物の別の報道となります。
UMK
テレビ宮崎の記事に
「
台風
10
号から
1
カ月、宮崎市の被害と復旧の現状
(
2024
年
10
月
05
日
)
」と下記の写真がありました。
「解体する準備はされているけどいつ解体できるか分からない状態」
との文が記載されています。
「テレビ宮崎の竜巻報道」より
などと全く同じ建物が同じアングルで掲載されています。
さてこのお家ですが、屋根材は昔から良く採用されている「いぶし瓦」です。
正面玄関全体の写真を採用すれば、
どこのお宅か良く分かりますので出来ません。
と言いながら今は既に撤去されている建物です。
2
階屋根のスガリの部分を良く観察してみましょう。
ケラバ瓦の垂れの部分から先が少し伸びています。
建物の破風部分と垂木部分には
南からの太陽の光で影が出来ています。
その陰を良く観察するとオレンジロード入口角の
Ⓓ建物のケラバ瓦と同じ
紐袖瓦
の様です。
そう言えば北側から見たケラバ瓦も
紐袖瓦だったように思えます。
ケラバ瓦の枚数も同じように
9
段あります。
グーグルストリートビュー写真より
モルタル壁には嵌め殺しガラス窓
「屋根勾配に沿った斜めにカットした形があります。」
ここはおそらく階段の箇所と思われます。
ここでは少し樋の付け方について考えて見ましょう
基本的には樋は目立たないように取り付けます。
その為正面入り口辺りに竪樋が現れないように配置します。
下の写真では
2
階西側の軒樋が観察されます。
通常ならば、
2
階の軒樋で集められた雨水は竪樋で落とされ
瓦の谷部に沿って這い樋で
1
階の軒樋に誘導されます。
雨水が多い時には勢いが付いて軒樋をオーバーします。
オーバーした雨水が他に散らないように納める部品が
正面飾板
(
投げ板、水返し、飾り板等
)
メーカーにより呼び名が異なる部品が有ります。
近年は雨量が多くなりこの写真のように
直接落とし口まで這い樋を流します。
更にデザインを考えるとここの竪樋は建物後面の
北側に取り付けるのが良いかもしれません。
グーグルストリートビュー写真より
それではこの建物の北側樋事情を少し調べてみます。
先ほどの軒では竪樋を北側に落とす設計は可能です。
しかし良く観察するとそれより上の
2
階谷樋箇所に集まった雨水を
他の竪樋で別に落としてあります。
そして、別の這い樋で落とし口に誘導し排出させています。
やはり良く考えられた樋の排水設計なのです。
グーグル衛星写真より
さて竜巻被害にかえります。
この建物の全体がどの様な被害に遭遇してしまったのか。
あらゆる写真や動画を探して一瞬を切り取り、
鮮明度・光補正などをしたのが下写真となります。
ついでに先般、私が予想した
2
階屋根伏図を
参考に黄色線で入れて見ました。
寄棟
2
階屋根の南側は全て破壊されています。
太陽光温水器もどこに飛散したのか分かりません。
(
ひょっとしてそのまま、落下しているかもしれません
)
屋根の西側と東側の瓦は残っている様に観察されます。
この写真からは北側面の被害は分かりません。
南側面の軒垂木箇所は竜巻で持ち上がりながら
全て全面ベランダに落ちたようにも観察されます。
ベランダ周りのガラス窓やそれに付随した
外壁材も柱を残して破損しているようです。
そして南側屋根の垂木も無くなっています。
インターネットの「宮崎の竜巻被害報道」より
被害写真の赤枠四角い部分です。
この写真から観察すると建物の西側の被害は少ないように思われます。
先の写真と比較して見ると縦樋や這い樋は全て破損しています。
2
階の軒樋、
1
階の軒樋は残っているようです。
1
階玄関の銅板製の庇は健全に見えますが。
勿論五角形の変形した嵌め殺しの窓も割れています。
これらの被害を考えると被害は非常に局所的な事が分かります。
インターネットの「宮崎の竜巻被害報道」より
オレングロードをターンして戻り、南東向かって撮影されています。
住宅の西側には盆栽が並んでいます。
Ⓓ陶器瓦
(
グレー色
)
Ⓔ陶器瓦
(
グレー色
)
Ⓚいぶし瓦
(
グレー色
)
Ⓛセメント瓦
(
グレー色
)
Ⓜいぶし瓦
(
グレー色
)
Ⓔ陶器瓦
(
グレー色
)
を確認出来ました。
グーグルストリートビュー写真より
2階屋根被害が酷くこの建物は撤去されたのです。
この様な状態から調査を続行すべきか迷うところです。
今日はこのあたりで失礼します。
ありがとうございます。
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